LIFESTYLE DISEASE CARE

脂質異常症

脂質の値と将来のリスクを確認し、一人ひとりに合った管理を考えます。

症状がなくても、動脈硬化は進むことがあります。

脂質異常症は、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が高い、HDL(善玉)コレステロールが低いなどの状態です。

多くの場合、自覚症状はありませんが、長期間続くことで動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などにつながることがあります。

QUESTION

コレステロールは高くても症状がないから大丈夫?

脂質異常症は症状がないことが多いため、治療の必要性を感じにくい病気です。

しかし治療の目的は、今ある症状を改善することだけではなく、将来の心筋梗塞や脳梗塞などを予防することです。

ガイドラインを参考に、一人ひとりに合わせて治療します

当院では、日本動脈硬化学会の『動脈硬化性疾患予防ガイドライン』および『脂質異常症診療ガイド』などを参考に診療しています。

LDLコレステロールの管理目標は、すべての患者さんで同じではありません。

年齢、喫煙、高血圧、糖尿病、腎臓病、心筋梗塞・狭心症・脳梗塞などの既往を確認し、将来の動脈硬化性疾患のリスクに応じて目標を設定します。

LDLコレステロールを下げることには根拠があります

POINT 1

将来の病気を予防する

多数の臨床研究から、LDLコレステロールを適切に低下させることで、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントを減らせることが示されています。

POINT 2

研究で確認された目安

大規模な研究では、LDLコレステロールを約40mg/dL低下させるごとに、主要な心血管イベントが、おおむね2割程度減少することが報告されています。

POINT 3

治療はリスクに応じて

得られる効果や必要な目標は患者さんの状態によって異なります。数字だけで判断せず、将来のリスクと安全性を確認して治療します。

生活習慣の改善と薬による治療

食事内容の見直し

脂質の種類や食事全体のバランスを確認し、続けやすい方法を一緒に考えます。

適正体重の維持

体重や腹囲、生活状況を確認しながら取り組みます。

運動

体調や持病に配慮し、無理のない範囲で身体活動を続けます。

禁煙

喫煙は動脈硬化性疾患のリスクに関係します。

必要に応じた薬物療法

患者さんのリスクや脂質の状態に応じて、スタチンなどの薬を使用し、必要に応じて異なる作用の薬を組み合わせることがあります。

家族性高コレステロール血症について

LDLコレステロールが著しく高い場合や、若い年齢で心筋梗塞などを発症したご家族がいる場合には、遺伝的な体質が関係する家族性高コレステロール血症の可能性も検討します。

気になる検査値やご家族の病歴がある場合は、診察時にお知らせください。

症状がなくても、定期的な診療を

症状がない場合でも、脂質の値や薬の副作用、他の動脈硬化リスクなどを確認するため、定期的な診察・採血が大切です。

診察や検査の間隔は病状によって異なります。毎回すべての検査を行うものではありません。

よくある質問

症状がなくても治療が必要ですか?

脂質異常症は自覚症状がないことが多い一方、長く続くと動脈硬化が進むことがあります。治療の必要性は脂質の値だけでなく、年齢、持病、喫煙歴、心筋梗塞や脳梗塞の既往などを含めて判断します。

コレステロールが下がったら薬をやめてもよいですか?

薬や生活習慣の改善によって値が保たれている可能性があります。自己判断で中止せず、検査結果や副作用の有無を確認しながら医師と相談してください。

食事や運動だけで改善できますか?

生活習慣の見直しは大切ですが、必要な治療は脂質の値と将来のリスクによって異なります。薬物療法を含め、一人ひとりの状態に応じて検討します。

健診で脂質の異常を指摘された方や、治療について気になることがある方はお気軽にご相談ください。

電話で相談する 06-6922-2526

より詳しく知りたい方へ

日本動脈硬化学会の公式患者向け情報をご覧いただけます。

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